今回は月岡ブルワリーで醸造を開始する前の、2020年5月から2カ月間、ビール造りのイロハを教えていただいた栃木マイクロブルワリーでの体験についてを書きます。
その前に、当時の状況を整理。
当時の状況
2019年にクラフトビール事業を開始することは決まったが、誰が醸造を担当するのかは未定。自分たちなりに探してみたが、ビール造れる人は皆目見当もつかず、手探り状態のまま探し続け、月日は流れるが見つからず。
オープン予定日も翌年2020年夏に決まり、場所など着々と決定していく中、醸造担当は不在。この状況ではもうこれ以上、事業を進める事は無理な段階に。
そこで手を挙げたのが私。当初、私の思惑では経営の方で携わる予定でした笑
醸造知識ゼロ
当時、ほぼほぼビール醸造についての知識は皆無。日本酒について少しだけ知識はありましたが、ビールについては全くの素人。味覚の方は、飲み比べで、大手四社アサヒ・サッポロ・キリン・サントリーの差を辛うじて見分けることができるレベル。クラフトビールはたまに飲む程度。
その様な状態の私を受け入れてくれたのが、栃木マイクロブルワリーの横須賀さん。私の師匠。事前知識も無い私にも分かりやすい言葉で教えくれて、しかもマンツーマン!素人の私には素晴らしい環境で研修を受けることができました。
師匠について
横須賀さんは、日本に地ビール事業(クラフトビール)が生まれた当初から、ビール職人をされていた方です。国内ではパイオニア的な存在。数々のブルワリー立ち上げに携わり、ビールコンテストでは数えられない程の受賞歴。審査員としても参加されている方です。
そんな素晴らしい方に、2カ月近くマンツーマンでみっちりとビール造りのイロハを叩き込んでもらいました。
醸造技術学んだ結果
今思い返すと、習得できたのはビール醸造技術の基本中の基本のみ。なんとか、自分で醸造することはできるレベル。最後に教えていただいたのは、「ここから先は自分の探究心が大切」ということ。
あれから2年近く経ちますが、日々勉強中です。
ビール造りに向いている人は?
去年、久々に横須賀さんとお会いする機会がありまして、その夜お酒を酌み交わし多いに盛り上がりました。ビール造り・プライベートについて様々な分野の話をしましたが、その中でも印象に残っている言葉があります。
ビール造りに向いている人はどんな人ですか?
うーん、長年いろいろな人を見てきたけど、エロい人が良いビールを造る傾向がある
とのことでした。
はい、ワタクシ素質ありです。
次回は定番商品4種類の味わいなどについて書きたいと思います。