免許取得の壁は想像以上に分厚い!!月岡クラフトビールの醸造免許取得からオープンまで

前回のブログ「醸造を始めるキッカケ」のお話の続きで、今回は月岡ブルワリーを立ち上げるまでのお話です。

お酒を醸造して販売するお話ですから、皆さんとても大変なイメージを持っているのではないでしょうか?

大変です・・・とってもとっても大変でした。

お酒の作り方に知識や興味があっても、実際に販売に至るまでに必要なことは多くあります。その中でも、醸造免許取得の壁は物凄く分厚いものでした。

醸造免許取得について

日本ではお酒を醸造することは法律上、免許が必要です。今日から「僕お酒つくりたいので、免許ください」と言っても「はいどうぞ」とはいきません。

まず、取得したい旨を最寄りの税務署に申告。そして、物凄い量の申請書類を作成します。もちろん書き方なんて分かるはずもなく、何回も税務署職員さんや先輩ブルワーのアドバイスを聞いて、作成します。一度の申請でO Kなんてよほどしっかりとした準備や資料作成ができていない限り、ほぼ有り得えません・・・追加書類の作成、不備書類の手直し、などなど・・・

私は醸造研修も同時に行っていたので、目まぐるしい日々でした。

醸造免許取得で大まかに必要なものは?

申請書1枚書いて提出するだけで取得できるような簡単なものではありません。

申請書以外にも、経営状況が把握できるもの・ブルワリーの事業計画書・この先5年分の収支計算書・設備、原料等の見積書・法務局、市役所、県などで取得する書類・仕込み工程表・レシピ・醸造ができるという証明書・卸先との契約書・ラベルの申請などなど、ざっと思い返すだけでこれくらい必要になります。思い出しきれていないところもあるため、実際はもっと沢山の書類を作成しています・・・。

私たちは目標とするオープン時期を明確にしていたので、場所の確定・醸造設備の確定・建物の建築・醸造研修・料理の確定・クラウドファンディング・定番4種の確定・レシピの確定、全てを同時進行でやり続け、何とかオープン日を迎えたという感じです。

やることが多すぎて、オープン時は5kg以上痩せました。今は元通り笑

月岡ブルワリーオープンまでの道のり

振り返ると醸造をはじめるキッカケから、醸造を実際に初めて、お店をオープンするまでのスピード感は凄かったと今でも思います。

  1. 2019年春にクラフトビール醸造のキッカケとなるイベント
  2. 情報収集のため、ブルワリーやセミナーなどに参加
  3. ブルワリーを立ち上げることを年内に確定
  4. 2020年初旬に税務署申請書類作成始める
  5. 2020年5〜7月まで醸造研修
  6. 2020年8〜9月醸造所建築
  7. 設備搬入
  8. 10月にようやく醸造免許取得
  9. 初仕込み
  10. 2020年11月13日オープン

キッカケからオープンまで約1年半。もしも私一人で全てやっていたら、間違えなく、このスピード感は無理でした。思い返すだけで泣けてくる強行スケジュール笑

関係してくださった皆さんに本当に感謝ですm(_ _)m

醸造所立ち上げに携わり、様々な経験をさせていただきました。かなり自分自身スキルアップした感が有ります。経験知として上手く今後に活用できればと思います。本当に良い経験でした!!

次回は私の師匠、栃木マイクロブルワリーでの研修について書きたいと思います。

醸造免許が交付された時の写真